
論説】北京五輪は台湾侵略の前夜祭だ 激論ムック 「誰も報じない中国の真実」より転載(西村幸祐責任編集)
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「台湾の声」編集長林建良(りんけんりょう)
五輪開催地選考中、中国政府が茶色の土に緑色のペンキを吹っかけて緑の芝生に見せかける「緑化作戦」で五輪委員会を騙した。この欺瞞的な手口は、公平公正という五輪精神とは逆行するものだった。
その中国は北京五輪の開催時間を8月8日8時8分に決めている。なぜなら、「8」は「発」の発音に近いからである。
「発」とは「発財」の略で、「儲かる」の意味。つまり、開幕早々から五輪を金儲けの道具に利用しようと臆面もなくいっているようなものだ。これはまさに中国人的なえげつなさである。
●北京五輪はベルリン五輪の二の舞いになる しかし、我が台湾にとって、不正や拝金主義以上に深刻なものがある。それは北京五輪が台湾侵略の序章になることだ。
1936年に開催されたベルリン五輪は、結果としてヒトラーの国威宣揚の道具となった。ベルリン五輪の成功がヒトラーに自信を与え、領土拡張に奔り、欧州大戦を引き起こしたことを我々は忘れるべきではない。
侵略戦争の発動はナチス政権の崩壊にも繋がったが、全世界が負わされたコストも大きかった。 今の東アジアにおける情勢からみれば、野望に満ちた中国は当時のナチスドイツに極めて類似している。
ナチスによって作られたベルリン五輪の記録映画「美の祭典」でも明らかなように、五輪の成功はドイツ人のナショナリズムを際限なく高揚させ、それがヒトラーの侵略戦争のゴーサインとなったのだ。
東京五輪の成功は、日本を敗戦の屈辱から脱却させ、自信に満ちた経済大国へと転身させた。だから多くの日本人はそれと同じようなことを中国に期待しているが、その中国は開戦前夜のナチス帝国と同じことをやろうとしているのだ。
普通の国にとっては「平和の祭典」でも、中国にとっては、台湾を始めとする周辺国への侵略のゴーサインとなるのだ。
●「台湾チーム」と呼べない台湾の代表チーム 中国にとって北京五輪は世界各国に「台湾は中国の一部である」ことを宣伝する格好の場となる。
台湾は今までも中国の圧力によって、五輪などの国際競技の場でのチーム名は「タイワン」(Taiwan)ではなく、「チャイニーズ タイペイ」(ChineseTaipei)を強制されている。それを直訳すれば、「中国の台北」や「中国人の台北」になる。
台湾人も国民党統治時代からの慣習で自国のチームを「中華隊」と呼んでいる。台湾人意識の強い台湾最大紙である「自由時報」でさえも、未だに「中華隊」と書いている有り様だ。
数年前に日本で開催した野球の試合で、台湾チームと中国チームと対戦した。その時の記事はなんと、「中国隊」対「中華隊」と書かれていた。
英語に訳せば、「China Team」vs「Chinese Team」である。これは一体誰と誰の対戦なのか、そして台湾チームはどこにいるのかがさっぱり分からない。
そこで北京五輪で台湾人が、「中華隊!加油!」(チャイニーズ チーム! 頑張れ!)を連呼したら、世界に「台湾はやはり中国の一部だ」と印象づけることになり、自分の首を絞めることになるのだ。
そして、万が一、台湾チームと日本チームと対戦することになれば、日本憎しの中国人はこぞって「台湾同胞」を応援するに違いない。その時現出するであろう「大中華」対「小日本」の構図を想像するだけでもぞっとする。
そしてこの「民族の連帯感」は中国にとって、台湾を籠絡する最高の利器となるだけでなく、日台分断の絶好のチャンスにもなるのだ。
多くの日本人は気がついていないが、中国から見れば日本の存在は、米国に次いで台湾併呑の障害となっているのだ。
逆に日本にとって台湾が中国に併呑されたら、その島は中国の不沈空母となって、シーレーンはおろか、領海、領土をも大きく脅かすこととなるだろう。
●五輪を台湾併合の道具にする中国 実際、台湾人は中国人とは全く違う民族のマレーポレーネシア海洋民族であるが、戦後、中国からやってきた国民党は、台湾人を中国人にする洗脳教育を行ってきた。
そのためか、戦後世代の台湾人も、中国人とは同じ民族だと勘違いをしている人が多い。これを中国が突け込まないわけがない。
サッカーの試合で、南北朝鮮の統一を象徴する統一朝鮮旗を持って互いに応援しあう熱情的な光景をみれば、「同じ民族」としての結束力の凄さが分かるものだ。
簡単に戦争の発動のできない現在、スポーツの場は国と国、民族と民族、ナショナリズムのぶつかり合い、決闘の場になる。その時、同じ民族というだけで、どんな恩讐でも越えられる一体感が生まれてくる。
その一体感を、中国は統一工作の道具として利用しない手はないのだ。 全世界が注目する五輪の場では、「中華民族の栄光」に一種の恍惚効果をもたらす精神的モルヒネを台湾人と投与しようとすることだろう。
北京五輪を利用した統一攻勢は、すでに聖火リレーのコース決定から始まっている。中国は最初、「台湾→香港」を国内路線として位置づけた。
これは世界に対してする「台湾は中国の一部」との宣伝工作である。そこで台湾政府がそれを拒否すると、中国はすぐさま台湾政府を厳しく批判した。
その批判とは「スポーツは政治と関係ない」「政治介入をするな」といった具合だった。つまり五輪を統一工作を利用しておきながら、台湾の抵抗を「政治利用」と批判するのだ。
泥棒が警察を泥棒と呼ばわりする中国人の本質そのものだ
。しかし、なぜか日本のマスコミは、この問題の報道で、中国の横暴に対する批判や台湾に対する理解は皆無だった。
その後、中国は国内路線でもなく、国外路線でもない「境外路線」という造語で台湾を聖火コースに入れることにした。
台湾政府も、これなら妥協できるとの判断を示したが、いざ、それに関する取り決めを署名しようとすると
、中国は聖火リレー沿道での台湾国旗を締め出せ、国歌を禁止しろ、台湾を国家とする標示やプラカードなど取り締まれ、などと要求してきたのだ。
当たり前のことだが、台湾はこのような理不尽な要求をきっぱりと拒否した。結果として、台湾は聖火リレーコースから外れることになった。
●北京五輪を成功させてはいけない 中国の台湾に対するイジメや嫌がらせはそれだけではない。
中国は約千基のミサイルを配置して台湾の要所に照準を合わせている。
侵略戦争を着々と準備している中国は台湾に侵攻すると公言しているが、日米諸大国はこれを見て見ぬふりをしている。
日米の姑息的な態度は、悪を助長するだけでなく、善をも抑圧しようとしているのだ。それは結果として、戦争やテロの温床を拡大させることに繋がるだろう。
今こそその悪の根源を断ち切るべく、北京五輪の開催に合わせて、中国包囲網を作らなければならないのだ。
そこでまず、中国には五輪を開催する資格がないことを大いに宣伝し、問題にすべきだ。開催までに一年を切った今だからこそ、そのキャンペーンを張ることに意義がある。
なぜなら、開催の失敗が許されず、後戻りのできない中国は、この時期だからこそ、敏感に反応して反撃してくるだろう。
しかし、中国の反撃が強ければ強い程、中国の問題点がより鮮明に浮上する。中国が抱えている問題はもはや、茶色い土にペンキを吹っかけて芝生に見せかける「緑化作戦」で誤魔化せるものではない。
オリンピックの開催を獲得した中国は、未だに数万人の政治犯を牢屋に拘束している一党独裁国家であり、偽物や毒物の入っている商品を作って世界を混乱させている最低の国でもある。
中国は本質的には北朝鮮と同様、マフィア国家であるのとともに、環境汚染や領土野心など、北朝鮮以上に近隣諸国に迷惑をかける国家だ。
この暴力団的手法で国家を運営している中国が五輪を成功させれば、その影響力は益々増大し、結果として文明的な国にとっては益々厄介になるだけである。
だからこそ今から、まず北京五輪をボイコットする運動を推進しながら、環境、人権監視団を中国に送り込むべきである。
すでにアメリカを中心として複数の団体が、そのボイコット運動を進めているのだが、中国に動揺させる程の力に至っていない。
開催まで一年を切ったが、まだ間に合う。ボイコット運動は例え成功しなくても、その機運が高まれば高まるほど、中国への牽制になるのだ。
中国の横暴にさせるまいとの意気込みを、世界の連帯で見せなければならないのだ。
何回も強調する。
北京五輪を成功させてはいけない。
北京五輪の成功は、中国の台湾侵攻を鼓舞することになり、結果として、東アジアを始め、全世界の大災難になるのだ。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html





